素晴らしきブロガーとの出会い
概要
卒研の概要提出まであと一週間を切っているが、ここ最近、自分の研究で思うような結果が出せずに、卒研の方向性を見失っていた。
今日も朝まで作業をしていたが、眠くなって力尽きベッドへ。しかし「このままじゃ卒業できないのではないか?」という不安に押しつぶされそうになり、寝れず・・・Google先生に「卒業研究 失敗」と尋ねたところ、いくつかのサイトへ導いてもらった。卒業研究 失敗 - Google 検索
導かれたサイトを読んでいく中で、大学の助教である id:next49 さんのはてなブログ 発声練習 に往きついた。卒研生や修士に対しての記事がとても多く、指導者としての立場とご自身の経験から id:next49 さんが思う研究の進め方や注意点を唱えていて、眠気も吹き飛ぶほど夢中になってエントリーを読んでしまった。
今回は、エントリー等を読んで身にしみたことなどを書くことで自分の気持ちを整理する、これからの自分の卒業研究の方針などを明確にするという目的で書いている。
なんで研究は上手く進んでいないのか?
まさに!~的中に次ぐ的中~
id:next49 さんのエントリー(どうやったら卒研を失敗できるか:他人の話を聞くのをやめる)より
卒業研究を華麗に失敗する方法をちょっと書いてみる。タイトルのとおりだけれども、卒業研究を華麗に失敗するための有力な方法は「他人の話を聞くのをやめる」。かなり効果的なのでお勧め。
http://d.hatena.ne.jp/next49/20080214/p1
このエントリーを読んだ時、自分の卒業研究はまさに華麗に失敗してしまう方向へまっしぐらという状況(しかも、かなりの末期)なのではないかと思った。
すべてに当てはまってはいないが、少なくても担当の先生とのコミュニケーション不足は明らかで、もっと相談すべきだったなと切に感じた。
悪循環の理由~的中に次ぐ的中~
また研究が上手くいかない理由として、id:next49 さんの別のエントリー(卒業研究・修士研究時の悪循環を防ごう)では、研究時の悪循環に陥る流れが書かれていた。
悪循環はこうやって深まっていった。
- 学生がテーマ選択時に比較的難しい(試行錯誤が必要となる)テーマを選ぶ
- 研究に取り組むうちに問題にぶつかるが、「これぐらいの問題は自分ひとりで解決しないといけない」と思い、一人で悩む
- ゼミや進捗報告のミーティングで、研究が進んでいないことが教員や先輩から指摘される。学生は、表面上は明るく傷ついていないように返すが、内心傷つく
- 教員や先輩は「わからないことがあったらすぐに質問しなさい」と学生に伝える
- でも、学生は「これぐらい乗り越えられないといけない」と思い、なかなか質問できない。
- また、ゼミや進捗報告のミーティングで、研究が進んでいないことが教員や先輩から指摘される。
- 再び、教員や先輩は「わからないことがあったらすぐに質問しなさい」と学生に伝える
- 学生は、質問したらこれまでの自分の努力が無駄になるような気がして(あるいは負けたような気がして)質問できない
- 学生は、今までよりもいっそう研究にいそしむ
- しかしながら、質問をしないので、教員や先輩から見ると意味のない部分に時間を費やしてしまう
- 当然、ゼミや進捗報告のミーティングで、研究が進んでいないことが教員や先輩から指摘される。
- 学生としては、自分にできる限界まで研究をしているのに評価されないので、自分に対していらだつ
- 学生は、今までよりもいっそう研究にいそしむ(場合によっては、通学時間が無駄だと思い自宅で研究するようになる)
10から繰り返す
http://d.hatena.ne.jp/next49/20081019/p2
ある日、限界を超えてしまい学生は「自分はダメなやつだ」とつぶやき、大学から姿を消す
自分の性格的に鬱病にはならないと思うが、自分に当てはまることがとても多かった。
研究テーマに強くこだわったせいで研究テーマがなかなか決まらなかったり、先生・先輩への質問はあまりしてこなかったという点、研究室メンバーとの関係、終盤の研究の作業場は主に自室である点など。
研究テーマについて~的中に次ぐ的中~
id:next49 さんの別のエントリー(卒論のテーマ選択について)で以下のように研究テーマの選択についての意見が以下のように書かれていた。
研究室に配属されてかれこれ10年以上経つけれども、卒業研究や修士研究で苦戦するのはたいていテーマに強いこだわりを持っている人たち。まあ、これは当然のこと。研究においてどのテーマで研究を行うのかというのが研究が成功するかしないかの8割近くを占める(ちょっと言い過ぎかもしれないが、少なくとも5割は占める)。
http://d.hatena.ne.jp/next49/20080610/p1
・・・(略)・・・
学生の方々へのアドバイスとしては、興味あることをそのまま研究テーマにするというのは苦難の道であることを理解していただきたい。
・・・(略)・・・
卒業研究のときのテーマを今もずっと続けている研究者はほとんどいない(言い過ぎかも)。たいていは、5〜10年で主たる研究テーマが変わっている(テーマがスライドしただけの人もいれば、根本から変わっている人もいる)。なので、卒論テーマにこだわりすぎず、卒論と修論は研究の練習をする場だと割り切って、研究方法を勉強することを強くおすすめする。
自分は院に進学(他大)するので、研究に費やす3年間は楽しく・モチベーションを保てるであろう興味のある分野を研究テーマにすべきだろうと考えて、今日まで悩める道を突き進んでしまった。
結局、テーマが決まったのは12月過ぎだった。
しかし、自分が何に対して興味を抱いているのか?について本気で向き合えたことはとても良かったなと感じているのでこの選択をしたことに後悔はない。
これからすべきこと。
「実験の結果・精度は良いにこしたことないが卒研において、結果はそんなに求められていない」ということ
研究の失敗そのものを心配する必要のないという意見等。卒業研究失敗(1/2) OKWave
実験自体が間違っていなかったのなら、その結果で自信を持って論文を書けばいいですし、その結果が出るにいたった経緯や考察がきちんと書けたら、よい論文が書けると思います。
http://okwave.jp/qa/q449927.html
製品の研究開発のようにいい結果が出すことが本来大学での研究目的ではなく、もし悪い結果が出たのなら、それ自身がその研究を修正するための指針になりうると思います。いいことばかりが論文にかける成果ではないんです。
・・・(略)・・・
現状のまま卒論を書くなら,失敗の原因を考察し,成功するにはどうすればよかったかというアイディアを3〜4つ提案し,期待したとおりの結果が出ていたとしたら,どうなったかということなどを考察すればいいと思います。
・・・(略)・・・
本来の目的は何で、どういう結果を期待していたのか?どうして失敗したのか?もう一度同じ実験をする際にはどうしたら良いのか?これは本当に失敗なのかの検証。
にも勇気づけられた。
また、id:next49 さんの各エントリーでもこのように繰り返し言っていた。
卒業研究や修士研究は努力が評価対象。そして、努力されるのは実際に手をうごかしたり、頭をうごかしたりしたことを目に見える形にしたものであること学生はよく覚えておかないといけない。
http://d.hatena.ne.jp/next49/20100219/p2
あくまでも努力はしているという前提で、努力が指導教員に伝わっているもしくは自分の努力の証を自分のアウトプットなりで証明できることが卒研が認められることの必要条件らしい。
防御的研究室生活の手引きに対策が書かれていた。
個人的にはこの防御策をするすることなく(あくまでも最終手段といしての位置づけ)、残りの大学・大学院生活を楽しく充実した日々になるように過ごせるように努めていきたい。
まとめ
id:next49 さんのような人が指導教員となって頂けたら心強いと思う面もあるが、今現在の劣勢な状態にあるのは、自分のコミュニケーション力の無さや、その他もろもろなどの点で至らなかったせいであると反省し、今後至らない部分を改善していけたらと思う。また、今の自分があるのは、自分の興味を引き出してくれた現在の指導教員の先生がいたからこそだと思うので、指導教員の先生に感謝を忘れずに、卒論提出〜発表まで走り抜けたい。
最後に、自分の言葉足らず、理解不足などで id:next49 さんの考え方を間違って解釈し伝えていたり、言葉足らずで変に伝わることがあるかもしれません。
訪問者の方には、鵜呑みにしないで、元のエントリーを見て頂ければと思います。
また気になるところがあれば、ご指摘いただければ幸いです。